天使☆騒々RE-BOOT!感想

こんにちは

今回はゆずソフト3年ぶりの新作天使騒々RE-BOOT!の感想を書いていこうと思います。

※物語の核心に迫るネタバレはなし

・共通部分のあらすじ

 主人公、谷風 李空(たにかぜ りく)は近頃、闇の中で炎に焼かれそうになるという奇妙な夢を見るようになりました。ある日、教室でうたた寝をしていると例の夢を見るのですが、美少女ちっぱいロリ天使が夢の中にやってきて李空にキスをし、それ以降例の夢を見なくなります。しかしあることに気が付きました、それはち○こが勃起しないということです。このことにひどく落ち込み、妹の天音に相談するものの理由はわからず次の日になります。

 次の日、午後から天音の体調が悪くなったため、李空は天音と一緒に学校から家に帰ると、意識が朦朧とした天音に首を噛みつかれたとたん、露出度の高い服を着た天音によく似た吸血鬼に魔王の自分が血を与える走馬灯のようなものを見ます。意識を取り戻すと家にいる天音がその吸血鬼の姿になり、自分は魔王の姿になっていました。

なにがなんだかわからずあたふたしていると、夢に出てきた天使が登場し李空と天音にこれは「前世返り」であり、李空の前世は魔王、天音の前世は魔王に仕える吸血鬼の「ヴィズ」だったことと李空の魔王の力が暴走しかけていることを明かします。

 李空たちの姿を元の戻した後、李空を守るために、天使は一緒に住むことになりました。そして李空から「白雪」という名字を、天音から「乃愛」という名前をもらいます。そして前世で関係があった小雲雀来海や異世界から李空を守りに来たかぐ耶とその従者のオリエと一緒に問題を解決していく物語です。

 

攻略キャラ紹介

白雪 乃愛(しらゆき のあ) CV瀬戸乃マリエ

穢れなき天使(自称)ですが即堕天使になってしまいます。攻略できるヒロインの中で唯一の貧乳です。

 

谷風 天音(たにかぜ あまね) CV夏和小

主人公のメスガキ実妹です。個別ルートではお○んぽに負かされます。

 

小雲雀 来海(こひばり くるみ) CV柳ひとみ

コミュ力高めのギャルです。こう見えて(エロ含め)知識豊富でゲームも上手い常識人です。

 

星河 かぐ耶(ほしかわ かぐや) CV 遥そら

どの√でも李空の子種を欲しがる異世界の姫です。本名は別にあります。でかい

 

高楯オリエ(たかだて おりえ) CV 夏野こおり

真面目な性格のかぐ耶の従者でいつもかぐ耶のそばにいます。個別ルートに入ったときのギャップは最強です。

 

百里風実花(おざと ふみか) CV明羽杏子

李空や天音の幼なじみの先生で李空や乃愛たちのクラスの担任です。ある√では李空の相談に乗ったりもする頼れるお姉さんですが、ちょっと時代に乗り遅れているところがあります。ぴえんは古くない

 

天使騒々のここがスゴイ!

 まず一番に挙げるところはエロゲにとって軸となるUIやCG、SDや音楽やムービーのクオリティの高さです。これらについてはエロゲ界の中でも最高レベルだと思います。前々作のリドルジョーカーからは誤ってゲームを終了してもタイトルを飛ばして元の画面に戻ることができ、前のテキストに戻ってもBGMが最初に戻らない仕様になりました。

 また、今作ではこのようにゲーム上のチャットを読み返すことができ、

 本物のSNSで連絡が来ている気分になれます。また、ルートの分岐がわかるフローチャートやお気に入りボイスももちろんあります。

 次に素晴らしいところはHシーンにめちゃくちゃ気合いが入っているところです。これまでのゆずソフトは比較的ノーマルなプレイが多かったのですが、今回は最近の流行りも取り入れたマニアックなプレイが多いです。

 そしてこの天使騒々は6人の攻略ヒロイン+αのエンドが用意されています。こちらの世界と異世界の話があるのでキャラや立ち絵はこれまでのゆずソフトの中で最も多く、スケールが大きな物語になっています。

 

天使騒々のここがダメ!

 李空の勃起機能を取り戻すのがこのゲームの特徴なので、正式に付き合う前にHなことをする場合が多いです。なので純愛いちゃらぶ好きな人には向かないかもしれません。

またどのルートのシナリオも

・李空の勃起機能を取り戻す

・刺客から李空を守る

が基本でほとんど同じようなものになっていましたし、設定もかなり気になるレベルで雑な感じがしました。(天使のキスで魔王の暴走が止まる、あるルートではこの現象や事件が起きているのにあるルートでは起きないなど)

 この辺はいつものゆずソフトなのでまあ心配してないのですが、一番気になるところは設定やキャラの特徴が過去作と被っているところです。今作で12作品目なので仕方ないと言えば仕方ないのですが、急ににゅっと出てくる主人公の付き添いロリっ娘やお兄ちゃん大好き妹、特定の人物の血を吸わないといけない吸血鬼などこの設定○○(ゆずソフトの他の作品)のここで見た!というのが多かったです。それを壮大なストーリーでカバーしようとしているのかもしれませんが、正直話がめちゃくちゃおもしろいというわけではないのでカバーしきれていない気がします。

 また学園モノなのに関わらず、みんなで一緒に学校で昼食を食べたりヒロインとの関係を男友達にからかわれたりするところがないというのが個人的にはマイナスポイントでした。

 

提案

良かったところ、悪かったところをそれぞれ考慮して自分がゆずソフトの次作を提案するならばズバリ

・王道学園恋愛モノ

・キャラは少数に

です

 王道学園モノに関しては、ストーリーや設定がマンネリ化しているのでストーリーよりもキャラに焦点を当てて、これまでのゆずソフトにいないようなキャラの魅力を引き立ててほしいというところです。具体的には飛び級で孤独な天才後輩、中二病ゲーマー女子、過去に恋愛にトラウマがある年上ヒロインの悩みや葛藤を主人公の努力によって解消し関係を築くといったものです。

 キャラを少数に、というのもしっかりとヒロインの人間性に焦点を当ててほしいからです。今作の天使騒々では前世のキャラと現世のキャラがいる結果、1人1人に焦点を当てきれていないように感じました。

 UIや絵、音楽やムービーのクオリティに関してはそのままで十分なのでこの2点を抑えればかなり良い作品ができるのではないかと思いました。

 

まとめ

 近年のゆずソフトは全年齢版ブランドの立ち上げや千恋*万花のswitch移植などをしていたのにも関わらず、今作は共通部分から大胆で全年齢版はかなり難しい内容なのでびっくりしました。3年のブランクがあるにも関わらす、変わらぬクオリティだったので今後の作品も期待しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。