千恋*万花感想

ゆずソフトのR18禁ゲーム千恋*万花の全ルートを攻略したので感想を発表したいと思います。

※物語の核心に迫るネタバレはなし

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  •  共通部分

このゲームの舞台は『穂織』と呼ばれる辺鄙で昔ながらの文化を形成する田舎町で、地元の人は和服を着てたり大昔の戦乱がきっかけで祟り神の呪いが町に残ってたりするなど、現代日本ではあまり考えにくいシチュエーションですが、物語としては異世界転生モノのようで違和感なく進めることができます。

穂織にある祖父の旅館を手伝いに来た主人公、有地将臣がこれまで神社の岩に刺さって奉納された誰も抜けなかった神刀『叢雨丸』を抜いてしまい、責任ということで神社の神主の娘である朝武芳乃と婚約することになり同棲するところから物語が始まります。

その後は朝武家に代々遣える忍の末裔の常陸茉子や500年前に人柱となってからずっと叢雨丸の管理人をしているムラサメの4人で叢雨丸を使って祟り神と戦います。

そして戦いをしていく中で、祟り神を鎮められるかもしれない方法を見つけ出し、後述する留学生のレナ・リヒテナウアーのルート以外ではこれに成功し、これからどうしよう…というところでルートが分岐します。

Hシーンはありませんが芳乃、茉子、ムラサメ、レナのラッキースケベがそれぞれ1回ずつあり、女の子4人一緒のお風呂シーンがあります。

ちなみに選択肢でどのヒロインのルートにも入らないと共通部分でゲーム終了となります。

  • 芳乃ルート

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芳乃の祖先は穂織を治めていた武士だったため、今でも芳乃は穂織の人から『巫女姫様』と呼ばれ慕われています。しかしその影響で対等な友達がいないため人との付き合い方がわからず、最初は婚約者である主人公にも冷たく当たっていました。

共通ルートでは祟り神の呪いの影響で獣耳が生えているのを主人公に見られたため呪いについて伝え、一緒に祟り神と戦い、時には皆で遊んだりして主人公や他のキャラに心を開くようになります。

個別ルートでは主人公とほぼ無知識で付き合い始め、亡くなった芳乃の母についてや朝武家にずっと降り続けている呪いについて深く入っていきます。

感想としてはキャラ作りはしっかりしていて高評価ですが、シナリオは他のエロゲやラノベにもありがちなパターンで新鮮味に欠けるかなという印象です。

序盤はツンツンしていますが終盤ではいちゃらぶデレデレ全開なのでM気質な人には物足りないかもしれません。

ただおまけモードのえっちシーンは足〇キがありMな人にも満足できると思います。

 

  • 茉子ルート

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常陸家は忍として代々朝武家に遣えているため、茉子も朝武家の家事や洗濯を小さい時から手伝い、主人公が叢雨丸を抜くまでにも芳乃と一緒に祟り神と戦っていました。

個別ルートでは少女マンガが好きでいつかは恋をしてみたいと思ったり、主人公と付き合い始めた後は芳乃が寝てる横で1人でオ〇ニーしたりするなど、思春期のすけべで女の子らしい一面も見えてきます。

シナリオは正直微妙でした。ネタバレになるので深くは言えませんが例えるなら『暴走したトリコを小松が止める方法を見つけ出そうとするものの最終的に泣きながら調理して連載終了という感じに中途半端に終わります。茉子ルートではレナルートで解明する呪いや祟り神についての伏線が張られているのですが、最後のチャプターで急に展開が変わり連載マンガの打ち切りのような終わり方で残念だと思いました。

それでも茉子とのいちゃいちゃや「あは、」という口癖は破壊力があるのでキャラを楽しみたい人は十分楽しめると思います。

えっちシーンは制服で青〇やイメージプレイなど結構バリエーションがあるので良いと思いました。

 

  • ムラサメルート

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ムラサメは500年前に流行り病にかかった自分の身体と魂と切り離してからずっと叢雨丸の管理人として穂織や朝武家を見守っていました。そのため主人公や芳乃や茉子など限られた人にしか見えず、見た目も少女のままとなっています。

共通ルートで主人公が叢雨丸を抜いた結果、主人公のことを『ご主人』と呼ぶようになり、祟り神と戦う時は叢雨丸に神力を宿らせ一体化することで祟り神を斬ることができます。

個別ルートに入ってからは祖父の家に帰ろうとする主人公を駄々をこねて帰らせないようにしてたのがかわいかったです。ストーリーは呪いのこととは離れますがすごくきれいに終わり感動しました。

えっちはちっ〇いズリや授乳ナデナデなど年上ロリの良さを生かしたプレイがあるとよかったなぁと思いました。

 

  • レナルート

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メインヒロインの最後はレナ・リヒテナウアーです。レナは北欧出身で高祖父が日本人だったため小さい頃から興味を持ち、少し変な日本語を使いながらですがほぼ正確に話すことができます。

穂織に来てからは主人公の祖父の旅館に住み込みで働き、なぜか芳乃の獣耳やムラサメが見えることから呪いに巻き込まれていきます。

個別ルートでは『なぜ高祖父は日本に来たのか?』『なぜ祟り神は穂織を呪うようになったのか?』『叢雨丸はどうやってできたのか?』という全ての謎が解けるルートなのでストーリーは呪いについてが主ですが、レナの持ち前の明るさであまり重くはなりません。

自分はあまり爆乳が好きではないのでよくわかりませんが、パイ〇リや授乳手〇キなど巨乳好きの人が好きなプレイが多くて良かったのではないかと思います。

 

  • 小春ルート

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ここからはサブヒロインです。鞍馬小春は主人公の従兄妹で実年齢では唯一年下のヒロインです。

主人公とは小さい頃から知り合いで、主人公の友人であり実の兄の鞍馬廉太郎がいますが主人公に対しては『お兄ちゃん』と呼び、廉太郎には『バカ兄』または『駄兄(ダニ)』と言います。

個別ルートでは主人公は呪いのことが一旦収まったため小春が働く甘味処の田心屋でバイトをするようになり、その店のオーナーの馬場芦花と幼なじみ同士で三角関係になります。(そのことに主人公は気づかない)

小春と芦花はお互いの気持ちに気づいて恋の争いをするようになり、最終的に選択肢で小春か芦花かを選ぶようになり小春を選ぶと小春ルートに入ります。(芦花との関係は悪くはならないので安心してください)

えっちシーンでは小春と男〇器と女〇器についてお互い教え合っているのが保健体育の実習ぽくて良かったです。

呪いのこととは離れるのでメインヒロインとの関わりが少なくなり、ムラサメちゃんは登場もしなくなるのは寂しい気もしました。

 

  • 芦花ルート

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芦花は攻略できるヒロインで唯一のお姉さん系で小春と同じく田心屋で働き出した主人公に恋をし、陰で争いとなります。主人公より年上ですが恋愛経験がなく、初心な一面もあります。

原価を考えずに作りたい物を作る頑固者の父に新商品を認めさせるため主人公や小春と協力して商品の開発を進める頼れるお姉さんらしさが見えてきますが、お酒を飲んだ時に主人公に甘える姿はかわいかったです。個人的にはそのままヤってほしかったなぁと思いました。

芦花も小春もサブヒロインにしてはよくストーリーが作られてると思います。

 

まとめ

エロゲの中でも結構評価が高い部類に入ると思います。声優もモブ含めて気になるほど下手な人はいませんでしたし、音楽や背景をうまく使って世界観もよく作られてます。ただストーリーに関しては個別ルートで完成度に差が感じられました。

ヒロイン全員が和服なので和服好きな人や複数のルートをやるのが嫌ではない人にはかなりおすすめできます。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。